そろばんと公文を両方やるのはアリ?

以前の記事「4歳の習い事、そろばんと公文どっち? 我が家がそろばんを選んだ理由」で、比較検討した末にそろばんを選んだ経緯を書きました。ただ、調べていく中で、「両方やる」という選択肢について書いている情報も見つけたので、今回はその点を整理してみたいと思います。

両方のメリットを得られる、という考え方

そろばんと公文は、それぞれ得意な領域が違います。そろばんは、大きな桁数の計算を暗算できる力を伸ばすのに対し、公文は、学年を超えて先へ進める先取り学習が特徴です。この2つを組み合わせれば、「計算・暗算力」と「学校の算数・数学に対応する力」の両方を伸ばせる、という考え方が、複数の情報源で紹介されていました。

ただし、年齢によっては混乱するリスクもある

一方で、注意点も見つかりました。そろばんと公文を両方習わせると、子どもの年齢によっては、混乱したり、切り替えがうまくできなかったりすることがあるとされています。理由は、そろばんと公文とでは、数に対するアプローチが根本的に異なるからです。そろばんは、頭の中のイメージで珠を動かして計算するのに対し、公文は、筆算という紙の上での計算方法を練習します。

別の機会に詳しく紹介する予定ですが、そろばんの計算方法が、学校で習う筆算とは違うために、混乱を招くことがある「筆算トラップ」というものがあります。公文とそろばんを同時に進める場合、この種の混乱が、より起きやすくなる可能性がありそうです。

よしろう先生の視点:対立ではなく、両立の可能性

以前の記事でも紹介した、そろばん指導者のよしろう先生は、「筆算式暗算」(学校や公文で習う、数字を思い浮かべて計算する方式)と、「そろばん式暗算」(そろばんのイメージを使って計算する方式)の両立について、そろタッチ公式との対談で語っていました。

そこでは、そろばん式暗算で培われた数感覚が、筆算の理解を深め、ミスの少ない計算につながっていくという考え方が紹介されていました。つまり、単純に「混乱するからやめた方がいい」という話ではなく、そろばんで身につけた数の感覚が、公文のような筆算ベースの学習にも、良い影響を与える可能性がある、ということのようです。

対立するものとして捉えるか、補い合うものとして捉えるかで、両立の難しさへの感じ方も、変わってくるのかもしれません。

費用面では、それぞれの相場に差がある

調べた範囲では、公文の月謝は1教科あたり7,000〜8,000円程度という相場が紹介されていました。そろばんについては、日本珠算連盟の公式情報によると、全国平均で4,000〜12,000円程度、都内平均では6,000円程度とされています(地域や教室によって差があります)。両方を組み合わせる場合、単純に、それぞれの月謝がかかることになります。今後の記事「そろばんの月謝、都心と地方でこんなに違う。2人分だとじわじわ響く話」で詳しく書く予定の、我が家の相場感とも照らし合わせると、2つの習い事を掛け持ちする分、家計への影響は、当然大きくなります。

併用が向いているケース

情報を整理すると、併用が向いていそうなのは、次のようなケースだと感じました。

  • 子どもがある程度成長していて、2つの異なる計算方法を、混同せずに扱えるようになっている
  • 「そろばんと公文、どちらが合うか試したい」という、お試し目的で、一定期間だけ両方を経験させたい
  • 算数の力を、計算・暗算と、学校対応の両面から、しっかり伸ばしたい

逆に、まだ数の概念自体が定着していない幼児期には、混乱のリスクの方が大きいかもしれません。

我が家の場合

以前の記事で書いた通り、我が家はそろばん一本に絞っています。理由は、限られた時間の中で、まず数字への感覚を育てることに集中したいと考えたからです。両方を試すという選択肢も検討はしましたが、年中(4歳)という年齢を考えると、混乱のリスクの方が大きいと判断しました。

もし今後、子どもが成長して、もう少し先取り学習にも興味を持つようであれば、そのタイミングで、公文との併用や、以前の記事で触れた通信教育の活用も、あらためて検討したいと思っています。

次回は、「オンラインそろばんおすすめ比較16選【2026年最新版】月謝・対象年齢まとめ」について書きます。


参考文献・参考資料

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